立地と商圏
出店場所は重要です
良い立地とは
「人にお金を使ってもらうビジネス」にとって立地と商圏は重要です。
固定店舗を持つビジネスは一度その場所に出店すれば移動することはできません。
そこで営業するしかありません。
そのため立地と商圏は店舗の売上・集客等に影響を与える要素になります。
成功の確率をあげるためには立地と商圏について理解することが必要になってきます。
立地と商圏について明確な定義はありません。
立地というのは店舗を中心に隣接した周辺数百メートルの狭いエリアとされてます。
また、商圏は店舗を中心に周辺数キロメートルの広いエリアの範囲を指すことが多いです。
立地の適性については、業種・業態によって異なります。
そのため業種・業態に見合った良い立地を選ぶ事が重要になります。
例えばファストフード等の客単価が低く高い回転率が必要な業態の場合、
店前通行量が多く入りやすい1階の路面店が良い立地になります。
しかし非日常的なサービス・空間等を提供するディナーレストランのような業態は、
夜景の見えるビルの最上階や都会の喧騒から離れた地下店舗でも良い場所になります。
3つの商圏を理解しよう
商圏は店舗中心として店舗までの距離や到達時間などによって、
一次商圏、二次商圏、三次商圏に分類されます。
それぞれ、デイリー商圏、ウイークエンド商圏、マンスリー商圏とも呼ばれます。
商圏は自店のターゲットとなりうる顧客が居住しているエリアになるとされてます。
商圏設定には、「円商圏」と「フリーハンド商圏」の2つに分類されます。
前者は店舗を中心とし任意に距離を設定した円を描く商圏になります。
一方、後者は店舗を中心に円を描くと想定商圏内・商圏外に位置していますが、
来客数に影響を及ぼす要因を想定した任意の形状にになります。
商圏外でも大型商業施設などが隣接する場合は商圏は広くなります。
しかし商圏を分断する河川や線路がある場合や横断歩道で信号の待ち時間が
長い道路を渡る場合は商圏が狭くなる傾向が高くなります。
そのため、単純に店舗を中心とした任意の距離での設定では正確さに欠けます。
「円商圏」は店舗を中心とした設定方法です。
一般的に物理的障害のない都市型のオフィス街や繁華街で使用されます。
設定は簡単ですが正確さに欠けるという側面を持っています。
一方、「フリーハンド商圏」は、集客が想定できるエリア内の物理的・地理的障害を
加味して作成しています。
町名・番地ごとに公表されている人口数、世帯構成、年齢別人口等の住民基礎データを
使用するため、データの正確さでは「円商圏」よりも正確とされています。